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歯周病と糖尿病 ー歯周病治療で、たった0.4%の奇跡ー | いとう歯科診療室

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2025/09/08



「歯周病治療で、たった0.4%の奇跡」


みなさん、こんにちは。新潟市西区いとう歯科診療室です。
当院には、歯周病専門医と歯周病認定歯科衛生士が在籍しており、日々多くの患者さまの歯ぐきの健康を守っています。

さて、健康診断で「血糖値が高め」と言われたことはありませんか?
特に中高年の方から、このようなご相談をいただくことが増えています。

「症状はないから大丈夫」と思ってしまいがちですが、それは 境界型糖尿病(糖尿病予備軍) のサインかもしれません。放っておくと、本格的な糖尿病に進んでしまう危険があるのです。

 

インスリンと歯周病の深い関係

血糖値のコントロールに欠かせないのが「インスリン」というホルモンです。
インスリンは、食事でとったブドウ糖を体の細胞に届ける「鍵」のような役割をしています。

ところが、歯周病による炎症はこのインスリンの働きを邪魔してしまいます。
さらに喫煙習慣がある方では、歯ぐきの血流が悪くなり、歯周病が進みやすい状態になります。つまり、歯周病を放置することは血糖値を上げてしまう原因のひとつになるのです。

 

歯周病治療で血糖値が改善する?

アメリカ糖尿病学会の研究によると、歯周病治療を行うことで HbA1c(血糖値の指標)が平均0.4%改善 することが報告されています。

0.4%なんて小さな数字」と思われるかもしれません。
しかし、この差は「糖尿病になるかどうか」の分かれ目になる、大きな意味を持つ数字です。

薬に頼らずに血糖値を下げられる方法のひとつとして、歯周病治療はとても価値があるのです。

 

専門チームがサポートします

いとう歯科診療室では、歯周病専門医と認定歯科衛生士 が連携し、科学的根拠に基づいた治療とケアを行っています。
「タバコはなかなかやめられない」という方でも、まずは歯ぐきの炎症を取り除くことから始められます。

歯周病治療は、歯を守るだけでなく、全身の健康につながる治療です。
中高年の皆さまが「これからも元気に暮らすための投資」として、ぜひ一度チェックを受けてみてください。

 

まとめ

・歯周病の炎症は血糖値を悪化させる原因になる
・歯周病治療でHbA1c 0.4%改善 することがある
・専門医・認定歯科衛生士によるケアは、将来の健康に直結する

いとう歯科診療室は、地域のみなさまの 「歯と全身の健康」 を守るために、いつでもお手伝いします。


>>歯周病治療についての詳細はこちら

参考文献
American Diabetes Association (ADA). Standards of Medical Care in Diabetes—2019.
Diabetes Care 2019;42(Suppl. 1):S1–S193.