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院長コラム

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Advanced Course2026への参加 世界基準の外科的根管治療を目指して①

2026/08/02


今年度も根管治療を濃密に学ぶ期間が始まりました。

昨年度は非外科的根管治療、いわゆる皆さんが想像する根管治療を学び、
本年度は外科的根管治療を学びます。これで根管治療界隈を網羅することになります。

 

さて、第1回は「Apicoectomyの基本と応用」でした。

Apicoectomyとは歯根端切除術のことです。病変のある根の先を切断する外科処置になります。
主に非外科的根管治療で治癒しなかった場合の次の一手として施術されます。

日本の一般歯科臨床で行われることもありますし、
私も自分なりに工夫してやってきて良い結果を導き出していますが、
日本の教育現場ではApicoectomyに関して研究結果や論文結果を
ベースに治療に対する考え方や術式・プロトコールが教えられることはありません。

独自にやっている感が否めず、大学病院でさえ歯根端切除を行った後、
逆根管充填せず、切りっぱなしだったりすることがあります。

切りっぱなしだと治癒率は50%、逆根管形成・充填した場合は96%
とその治癒率には大きな差があります。

根管治療と同様、世界基準に達してないということになります。

 

えっ、日本の歯科医療ですごいんじゃないの?

と思っている方はアメリカ・インディアナ大学補綴科大学院
を修了した土屋嘉都彦先生の著書「歯科医療後進国日本」
を読まれることをおすすめします。

日本の歯科医療の世界における立ち位置がよくわかります。

 

それはさておき、Apicoectomyに関しては先ほど、自分なりに工夫し、
よい結果を得てきたと記載しましたが、
私がApicoectomyの対象としてきたのは上顎前歯だけです。

講師であり米国歯内療法専門医である松浦先生は6番の近心根、
条件が整えば7番まで治療対象になるので驚きです。

それにはもちろん、様々なテクニック、必要な道具などがあります。

 

今回の講義では、

CTでの分析、切開・剥離、骨削除、歯根端切除、逆根管形成、逆根管充填、
縫合についての内容でした。それぞれにエビデンスに基づいた術式、
臨床面でのコツについての解説があり、盛りだくさんでした。

そろえるべき器具や薬剤なども紹介があり、大変勉強になりました。

自分なりに工夫するのも大事ですが、まずは世界基準のやり方をマスターしてから、
自分なりに工夫していくことの必要性を感じました。

こんな大変なことを保険診療で行う気は毛頭ありません。

歯根端切除や意図的再植などの外科処置は自費治療での対応になります。

 

今回から座学はオンラインで受講できるようになり、
時間的・経済的には大変楽になりましたが、博多に行くのも精神的なリフレッシュになるので、
微妙なところです。

次回も、オンライン。次々回は実習なので博多、楽しみです。

神経を残せるむし歯、残せないむし歯
― 世界基準の根管治療を学ぶ中で感じること ―

2026/05/28




「できるだけ神経を残したいです」

むし歯治療の相談で、患者さんからよく聞く言葉です。

もちろん、私たち歯科医師も、可能であれば歯の神経(歯髄)は残したいと考えています。

なぜなら、神経には単に「痛みを感じる」だけではない、大切な役割があるからです。

歯に栄養を届ける。
異常を知らせる。
歯の強度を保つ。

神経を残せるか否かは、その後の歯の寿命にも大きく関わってきます。

一方で、無理に神経を残そうとすることで、後から大きな炎症や再治療につながるケースもあります。

つまり大切なのは、「神経を残すこと」そのものではなく、長期的に安定する状態をつくれるかなのです。


むし歯は少しずつ歯の内部へ進行していきます

むし歯は、お口の中の細菌(むし歯菌)が糖を分解して作り出す「酸」によって歯が溶かされる病気です。

初期段階では歯の表面だけの変化ですが、進行すると内部の象牙質、さらに歯の神経へと広がっていきます。

 

一般的には、

  • C1:表面のむし歯
  • C2:象牙質まで進行
  • C3:神経まで進行
  • C4:歯の根まで大きく崩壊

という分類が行われます。

神経を残せるかどうかは、この「感染の広がり方」が大きく関係しています。


神経を残せる可能性があるケースとは

例えば、

むし歯は大きいが、全く症状がない場合は、神経を残せる可能性が高いです。

  • 冷たいものがしみる
  • 甘いものがしみる
  • ただし刺激を外すと数秒で落ち着く

このような段階であれば、神経を残せる可能性が高くはないが、あります。

一方で、

  • 何もしなくてもズキズキ痛む
  • 痛くて咬めない
  • 夜眠れない
  • 痛み止めが効きにくい

こうした状態では、神経の炎症が強く、神経を残せる可能性はほぼないでしょう。

ただし、これはあくまで目安です。

実際にはレントゲンやマイクロスコープでの確認、症状、むし歯の深さ、歯の状態などを総合的に診断して判断していきます。


歯髄まで進行しても神経を残せる場合があります

以前は、「神経まで達したむし歯=神経を取る」という考え方が一般的でした。

しかし現在では、条件が整えば、神経を保存できる可能性があります。

その際に使用される代表的な材料が「MTAセメント」「バイオセラミックパテ」です。

MTAやバイオセラミックパテは殺菌性と封鎖性に優れた材料で、神経を保護しながら回復を促す目的で使用されます。

場合によっては炎症が起きている神経を部分的に切断・除去し、炎症の起きてない神経を保存する断髄という方法もあります。

ただし、どんなケースでも神経を残せるわけではありません。

感染、炎症の程度や細菌のコントロール状態によっては、無理に残すことで後から大きなトラブルにつながることもあります。

そのため、診断が非常に重要になります。

残念ながら神経を残すことができずに、いわゆる神経をとると表現されることが多いですが、根管治療へ移行することもあります。



世界基準の根管治療では「感染管理」を重視します

当院では、近年、世界基準の歯内療法(根管治療)の導入を進めています。

マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)、Ni-Tiロータリーファイル、ラバーダム防湿、バイオセラミックシーラーなどを使用し、細菌感染をできる限りコントロールしながら治療を行っています。

根管治療は、単に「神経を取る処置」ではありません。

どれだけ細菌を減らせるか。
どれだけ再感染を防げるか。

そこが治療結果を大きく左右します。

特にラバーダム防湿は必須です。

唾液の中には多くの細菌が存在しています。治療中に唾液が入り込めば、せっかく内部をきれいにしても再感染の原因になってしまいます。

世界基準の根管治療では、この感染管理を徹底する考え方が基本となっています。


神経を失った歯にはリスクもあります

神経を取った歯は、痛みを感じなくなるため、再発したむし歯に気付きにくくなります。

また、根管治療では歯の内部を広げる処置が必要になるため、歯そのものがもろくなる傾向があります。

その結果、歯根破折(歯の根が割れること)を起こし、抜歯に至るケースも少なくありません。
特にむし歯が歯の内部まで進行している場合、歯ぐきの上に健全な歯が残っていない場合は、歯根破折を起こしやすくなります。

世界基準での根管治療では、なるべく将来、歯根破折が生じないよう配慮して治療をしています。

可能であれば神経は残したい。それは術者、患者さん、双方の願いと思います。

しかし、感染が進行しているにも関わらず無理に保存することは、かえって歯の寿命を縮めてしまう場合もあります。

大切なのは、「神経を残すこと」だけを目的にしないことです。


本当に大切なのは「根管治療が必要になる前」に守ること

実際には、「神経を残すか、取るか」という段階まで進行しないことが理想です。

そのためには、

  • 定期的なメインテナンス
  • 初期むし歯の早期発見
  • リスク管理
  • 清掃環境の改善
  • 噛み合わせの確認

こうした日常的な管理がとても重要になります。

高度な根管治療は、歯を残すための大切な選択肢です。

しかし、本当に大切なのは、「根管治療が必要になる前に守ること」。

それが、予防歯科の本質だと、私たちは考えています。


参考文献・参考資料

  • 日本歯科保存学会「歯髄保護の診療ガイドライン」
  • 日本歯内療法学会
  • 九州大学「歯内治療ってなに?」
  • MTAセメント関連文献
  • 歯内療法に関する国際的ガイドライン

>>世界基準の根管治療を目指して

歯周病の方に本当に必要なのは「フロス」ではなく「歯間ブラシ」です
― ヨーロッパ歯周病学の推奨から考えるセルフケア ―

2026/04/23





新潟市で歯周病専門医による治療をご希望の方へ。
歯周病のことなら、いとう歯科診療室へご相談ください。

歯周病の治療を受けている患者さんから、よくこんな質問をいただきます。
「歯と歯の間は、フロスでいいのでしょうか?」

一見すると正解のように思えるこの問いですが、歯周病の状態によって答えは変わります。

とくに、4mm以上の歯周ポケットが多く存在する方にとって、歯間部の清掃方法は治療結果を左右する重要なポイントになります。

現在、ヨーロッパ歯周病連盟(EFP)では、歯間ブラシが入るスペースがある場合、デンタルフロスではなく歯間ブラシの使用を推奨しています。

その背景には、システマティックレビューによるエビデンスがあります。
歯間ブラシはフロスに比べて技量に左右されにくく、より安定してプラーク除去効果が得られるとされています。

もちろんフロスでも除去は可能ですが、「正しく使い続けること」が難しいという現実があります。
その点、歯間ブラシは日常的に使いやすく、再現性の高いケア方法です。

「通るサイズ」ではなく「効くサイズ」を選ぶ

臨床現場では、「通しやすさ」を優先して細すぎる歯間ブラシを使っているケースが多く見られます。

しかしこれは、ブラシが通っているだけで清掃できていない状態です。

歯間ブラシは「入ること」ではなく「しっかり当たること」が重要です。

ISO規格3以上のサイズが入る歯間部には、適切なサイズを選択することが推奨されます。サイズ選びは歯科衛生士による評価が非常に重要です。


フロスが適しているケースもある

すべての歯間部に歯間ブラシが適しているわけではありません。

歯間が狭い部位では、無理に使用すると歯ぐきを傷つける可能性があります。
場合によっては、歯ぐきが歯間ブラシによって下がってしまいます。この場合はデンタルフロスが適しています。

大切なのは、部位ごとに最適な清掃方法を使い分けることです。


歯間清掃は「歯ブラシの前」に行う

ヨーロッパ歯周病学では、歯間ブラシやフロスは歯ブラシの前に使用することが推奨されています。

先に歯間部のプラークを除去することで、歯ブラシの効果が高まり、フッ化物なども行き渡りやすくなります。


歯周病治療の質は日常ケアで決まる

歯周病治療は医院での処置だけではなく、日常のセルフケアによって大きく左右されます。

正しいサイズの歯間ブラシを使い、適切な順番でケアを行うこと。
それが歯を長く守るための最も現実的な方法です。

新潟市で歯周病専門医による診断・治療をご希望の方、歯周病のことなら「いとう歯科診療室」へ。
検査からセルフケア指導まで、一人ひとりに合わせた治療を行っています。

>>当院の特徴はこちら

Basic Course2025への参加 世界基準の根管治療を目指して⑫

2026/04/05


いよいよ最終回の3月。症例発表とサーティフィケート授与でした。
毎月博多に通いましたが、1月、2月に飛行機が無事に飛んでくれて、すべてのカリキュラムを消化できたことに、その運に感謝!

これは日本海側に住んでいる人にしかわからないですよね。

 

私は残根状態の歯を矯正挺出および歯冠長延長術を行い、フェルールを確保し、根管治療を行った症例、前歯部の大きな根尖病変を外科処置も視野に入れながら根管治療のみで改善傾向にある症例、そして、メインテナンス中にサイナストラクトが生じた大臼歯の症例を発表させて頂きました。

 

皆、1年間の成果を発表しました。全員合格でサーティフィケート授与されました。

この不採算半端ない根管治療の分野で世界基準を目指す、それだけで僕らは貴重な存在ではないでしょうか。

でも、これからは世界基準の技術を安売りするのではなく、それなりの対価を得るような仕組みを考えないと持続可能とはなりません。

いわゆるSDGsってやつです。そしてSDGsからほど遠いのが医療業界。県立病院は軒並み赤字、看護師不足。歯科界でも歯科衛生士の新卒の離職率も30%を越え(全体での離職率はもっと高い)、歯科技工士はもはや絶滅危惧種。

この原因は簡単、国が定める保険診療の報酬が先進国各国と比べて腰抜かすほど安いからです。

つまり僕らはOECD先進諸外国の2倍患者を診ても、得られる報酬は1/2から1/3、超生産性が低いのが医療業界。病院や診療所が十分な利益を得ることができなければ、それを支えるスタッフまで利潤回らず、全体が地盤沈下している状態。だと私は思っています。また、各治療で諸外国とどれくらい違うかは別の回でブログにあげようと思っています。

 

今回、松浦先生が指導する世界基準の根管治療を導入するにあたり、セミナー受講料、1年間博多へ通う交通費、宿泊料、顕微鏡含め導入機器、総額いくらかかっているでしょう??

 

そう、トヨタRAV4ハイブリッド1台購入できるくらいくらいかかっているのですよ。

根管治療で保険診療だと前歯 約1200円、臼歯 約4700円ですが(笑)、これでは投資分を埋めることができません。ちなみに松浦先生が卒業したUSC(南カリフォルニア大学)では、日本円で10万円以下では、根管治療しないように、と指導しているそうですし、師匠の松浦先生も早期に自費へ移行しなさいとおっしゃっております。

 

同じことをしているのになぜこれほど値段に差が出るのでしょう。いくら各国で保険制度が違うといえども、その差がえげつない。エグい。

保険診療で、世界基準の根管治療をすることはもはや不可能です。

これは患者さんにも考えて頂きたいと思っています。

根管治療だけでなく、義歯も、むし歯の治療もすべてです。

 

私がセミナー受講前の根管治療の道具とセミナー受講後の世界基準の根管治療での道具の違いの写真を掲載します。

 

<受講前の根管治療>



<受講後の根管治療>

これだけ違うんですよ。

わかって頂けるでしょうか?大きな違いは顕微鏡とNI-Tiロータリーファイルの使用です。使う薬剤ももちろん違います。ラバーダムは必ずします。

 

その違いがわかる患者さんを丁寧に治療していくことが当院の目標ですが、いきなり自費診療へ移行すると、驚かれると思うので、徐々に改革していこうと思っています。それまでは赤字ですが、この新しいシステムに移行して2年目、さらに慣れていくことを目標とします。

 

治療をする我々、受ける患者さん、双方にとって高め合っていくような環境を作ることができたらと思っています。

 

そして来年度からAdvance Course2026がはじまります。もちろん受講予定です。内容は外科的歯内療法(歯根端切除、意図的再植)について徹底的に学びます。

これで世界基準の根管治療を網羅します!

来年度も厳冬期に実習があるので、飛行機、無事に飛んでくれるといいのですが。

【新潟市西区・歯周病専門医】日本人の2人に1人が「中等度歯周病」という現実。
8020運動の裏に潜む“残存歯のジレンマ”とは?

2026/03/24




「歯を失うのは高齢者だけの問題」と思っていませんか?
実は今、日本の歯科医療現場では、ある「皮肉な現象」が起きています。

こんにちは。新潟市西区、内野西が丘駅近くの「いとう歯科診療室」です。
当院は、西区でも数少ない日本歯周病学会認定の「歯周病専門医」として、その場しのぎの処置ではなく、お口全体を一単位として捉える「根本治療」に力を入れています。

今回は、最新の統計から見えてきた日本人の歯の現状と、私たちが直面している「歯周病のジレンマ」についてお話しします。

8020運動の成功が招いた「新たなリスク」

かつて、日本の歯科界が掲げた「8020運動(80歳で20本の歯を残そう)」。
この運動は大きな成果を上げ、自分の歯で噛み続けたいという願いを持つ方々は確実に増えました。
しかし、ここに大きな落とし穴があります。

歯が残るということは、それだけ「歯周病やむしばに感染するリスクのある場所」がお口の中に残り続けるということでもあるのです。

近年の歯科医学界では、これを「残存歯のジレンマ」と呼ぶことがあります。
せっかく残した大切な歯が、適切なケアなしでは歯周病の温床となり、最終的には骨を溶かしてドミノ倒しのように抜け落ちてしまう。
これが、現代の日本人が直面しているリアルな危機です。


なぜ「歯周病専門医」による検査が必要なのか

統計によれば、日本人の約8割が歯周病に罹患していると言われる一方で、本当に適切な歯周病治療を提供できている歯科医院は、全体の10%にも満たないのが現状かもしれません。

多くの歯科医院では、痛いところだけを削り、詰め物をして終わります。
しかし、歯周病治療はいわば「建物の基礎工事」です。
基礎がグラグラの地盤に、いくら高価な被せ物をしても、長く持つはずがありません。

当院では、初診の受付時に必ず「当院ではお口全体を診ます」とお伝えします。
痛みがない部分も含めて、口腔内写真、レントゲン、歯周組織検査を徹底するのは、この「基礎」の状態を科学的に把握するためです。

>>当院の特徴


あなたの歯を壊す「3つの増悪因子」

歯周病は単なる「お口の汚れ」ではなく、細菌感染症です。進行を加速させる要因は、大きく分けて3つあります。

  1. バイオフィルムの放置(細菌の攻撃)
    歯の表面にこびりついたバイオフィルムは、細菌の強固な要塞です。
    これが繁殖し放題の状態は、お口の中に毒素を撒き散らしているのと同じです。

  2. 糖尿病(全身疾患との関連)
    血糖値のコントロールが難しい方は、そうでない方に比べて歯周ポケットが深くなりやすく、重症化しやすいことがエビデンスとして確立されています。

  3. 喫煙習慣
    1日10本以上の喫煙は、歯を支える骨(歯槽骨)が溶けるスピードを劇的に早めます。

私はかつて分子生物学を専攻し、研究の道を歩んでいました。
その科学的な視点から見ても、歯周病は毛細血管を通じて全身に炎症を広げる恐ろしい病気です。
だからこそ、根拠に基づいた精密な治療が欠かせません。


「患者さん」は、共に歩むパートナー

歯周病治療は、私たち歯科医師や歯科衛生士だけで完結するものではありません。
役割は医療側と患者さんで「半々」であると考えています。
私たちは、皆さんの大切な歯を守るための「パートナー」でありたいのです。

当院では、検査後に1時間ほどかけて説明の時間を設けます。
それは、病状だけでなく、患者さんのライフスタイルや価値観に合わせて治療計画を立てるためです。

「親からもらった歯を粗末にしてしまった自分への戒めに」と、自費治療を含めた徹底的なケアを決意された80代の患者さんがいらっしゃいます。
その方は今も、素晴らしい口腔内環境を維持されています。
こうした「行動変容」こそが、私たちが提供したい真の価値です。

新潟市西区の皆さんが、欧米諸国のように「予防のために歯科へ行く」のが当たり前になるように。
歯周病専門医として、妥協のない技術と情熱で、あなたの「一生モノの健康」をサポートします。


参考文献・エビデンス資料

  • 令和4年 歯科疾患実態調査結果の概要(厚生労働省)
    日本の歯科保健状況を把握するための最も権威ある統計調査。
    45歳以上の約半数に4mm以上の歯周ポケットが認められる現状や、高齢者の残存歯数が増加している一方で、歯周組織に問題を抱える割合が高止まりしている実態が報告されています。

  • 歯周病患者における糖尿病患者への対応ガイドライン 2023(特定非営利活動法人 日本歯周病学会)
    糖尿病が歯周炎の発症・進行に及ぼす影響と、逆に歯周治療が血糖コントロールの改善に寄与する相互作用を科学的根拠に基づき詳述した最新の指針です。

  • 歯周治療の指針 2022(特定非営利活動法人 日本歯周病学会)

    歯周病治療の標準的な流れと、喫煙が歯周組織の治癒を阻害し、歯肉の血流を阻害して破壊を加速させるメカニズムについて解説した臨床指針。
    110本以上の喫煙が及ぼすハイリスク性についても言及されています。

  • 「8020運動」の達成状況と今後の歯科保健の課題(8020推進財団)
    8020運動の成果により残存歯数が増加した結果、これまで以上に歯周病管理が必要な「歯」が口腔内に多く残ることとなり、その管理が国民の健康寿命延伸の鍵であるとする論説。

  • Periodontal Disease and Systemic Health(Journal of Periodontology)
    歯周病原細菌が血流を介して全身に波及し、心血管疾患や低体重児出産などの全身疾患に関与することを裏付ける国際的な学術論文。

女性の生涯と歯周病の関係
── 新潟市西区の歯周病専門医が解説する「3つの注意期」と対策

2026/03/02




こんにちは。
新潟市西区、JR越後線「内野西が丘駅」から徒歩5分の『いとう歯科診療室』です。

院長の私は、日本歯周病学会の歯周病専門医で、西区内野エリアの皆様はもちろん、専門的な歯周治療や再生療法をご希望される方が新潟駅周辺や中央区エリアからも来院されています。

日々の診療の中で、特に女性の患者さんから、

「最近、歯ぐきが腫れやすくなった」
「丁寧に磨いているのに出血する」

といったご相談を受けることが増えています。

実は、女性のお口の健康は一生を通じて女性ホルモンの変化に大きく影響を受けます。

今回は、女性の人生で特に歯周病リスクが高まりやすい「3つのターニングポイント」について、科学的根拠をもとに解説します。


なぜ女性は歯周病になりやすいのか?

歯周病は歯周病菌による感染症です。しかし、その進行には「宿主(体の反応)」の影響が大きく関わります。

女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンは、特定の歯周病菌の増殖を助ける働きがあることが研究で示されています。

ホルモンバランスが大きく変動する時期には、

  • 細菌バランスが崩れやすい
  • 炎症反応が強く出やすい

といった変化が起こります。

女性には、生涯で3回、特に注意すべき時期があります。


思春期:ホルモン上昇による歯肉炎

月経が始まる思春期は、最初の注意期です。

女性ホルモンの分泌増加により、プレボテラ・インターメディア などの細菌が増えやすくなります。

思春期性歯肉炎の特徴

  • 歯ぐきが赤く腫れる
  • 出血しやすい
  • 少量のプラークでも強く炎症が出る

この時期に正しいブラッシング習慣と定期的なクリーニングを行うことで、将来的な歯周炎への進行を予防できます。

 

妊娠・出産期:最も注意が必要な時期

妊娠中は女性ホルモンの値が大きく上昇します。

妊娠性歯肉炎

妊娠中期にかけて歯ぐきの腫れや出血が目立つことがあります。
つわりや食生活の変化も口腔環境悪化の要因になります。

早産・低体重児との関連

1996年のオッフェンバッハーらの研究では、歯周病と早産・低体重児出産との関連が報告されました。

現在では、
歯周病が妊娠合併症の一因となる可能性があると考えられています。

炎症物質(サイトカイン)が血流を介して胎盤に影響する可能性が示唆されています。

安定期に入ったら、歯科でのチェックをおすすめします。

 

更年期(閉経後):骨の問題

閉経後はエストロゲンが減少し、骨密度が低下します。

歯槽骨への影響

歯を支える骨(歯槽骨)も同様に影響を受けます。

  • 歯がぐらつく
  • 歯が長く見える
  • 急速に進行する

といった変化が起こることがあります。

この時期こそ、専門的なメインテナンスが重要になります。


参考となる主要研究

  • Kornman KS, Loesche WJ (1982)
    女性ホルモンが特定細菌の増殖を促すことを報告
  • Offenbacher S, et al. (1996)
    歯周病と早産・低体重児出産との関連を示唆
  • 日本歯周病学会
    女性ライフステージにおける歯周治療の重要性を提示


新潟市で歯を守りたい女性の皆様へ

歯周病は「サイレントディジーズ(沈黙の病)」と呼ばれます。
痛みが出たときには進行していることが多い疾患です。

しかし、専門的診断と適切な治療・継続管理により、歯を保存できる可能性が広がるケースもあります。


いとう歯科診療室の特徴

  1. 日本歯周病学会歯周病専門医による診療
  2. 日本歯周病学会認定歯科医衛生士による定期管理
  3. 内野西が丘駅徒歩5分・駐車場完備
  4. ライフステージに合わせた継続的サポート

女性の体はライフステージごとに大きく変化します。
その変化を理解し、適切なケアを続けることが

80歳で20本の歯を残す」8020運動の達成につながります。

不安や違和感があれば、どうぞお気軽にご相談ください。

>>当院が大切にしていること

Basic Course2025への参加 世界基準の根管治療を目指して⑪

2026/02/23


2月はマイクロエンドテストが行われました。この週は運良く天気も良く、気温も上がり、無事に博多まで行くことができました。

 

テストといっても、厳しい雰囲気ではなく、和気あいあい行われました。本当にわかりやすい講義、身になる実習でありながら、このような雰囲気で行われるセミナーはめずらしく、松浦先生のお人柄によるものでしょうか。

 

さてテストですが、ある程度の制限時間内に上下大臼歯1本ずつを根管充填まで行い、写真やレントゲン写真を見て、松浦先生を始め、受講生から評価して頂くといったものです。

折角の機会なので、上顎はMB根が途中から3方向に分かれている難しい歯を選択しました。結果はMB根の3方向へ分岐しているそれぞれの根管にシーラーが流れてくれるかと思いましたが、形成した主根管のみ根管充填がなされ、分岐した根管にはシーラーさえも流れ込んでくれませんでした。分岐した根管へ流れ込むこともあれば、流れ込まないこともある。この違いはなんだろう??

松浦先生にもみていただきましたが「これはしょうがない。臨床であれば、経過観察し、病変ができるようであれば歯根端切除へ移行する」と評価頂きました。

 

私なりの分析としては、主根管の形成時のデブリが分岐している根管に詰まったのではないか、ということです。

もちろん、洗浄は十分に行いながら根管形成していますが、分岐した方向にはPatencyできないので詰まるのでしょう。

分岐した方向へシーラーが流れる場合は、運良く分岐の方へデブリが詰まらなかった、根管充填時に分岐の方向へマスターポイント挿入時に圧力が適度にかかった、などの好条件が重なったものではなかろうか。

 

難しい根管をきれいに処置している先生方もいらっしゃいました。皆さんやりますな~。受講生みな、制限時間に課題を終え、合格しました。

 

ファイルが折れる先生方もいましたね、かくいう私も20号のファイルが折れて、リカバリーしたので、時間がかかりました。

 

現在、当院では松浦先生から教わった米国式根管治療を保険でやっているので、大赤字なのです。少しでも赤字を減らすべくメーカーが示している再利用できるギリギリの回数、6回までファイルを滅菌して使用していますが、本当は新品を使い捨てで使用したいし、そうあるべきだと強く思いました。そうすればファイルの破折リスクをずいぶん減らせるのではないかと思います。

 

さて、3月はいよいよセミナー最終回。症例発表を行い、サーティフィケート授与となります。

Basic Course2025への参加 世界基準の根管治療を目指して⑨、⑩

2026/02/07


Basic Course 2025 第9回 

外科的歯内療法(歯根端切除術)の基礎, 支台築造の基礎とその実習

Basic Course 2025 第10回 実習(大臼歯)

 昨年末はバタバタしていてブログの更新が遅れてしまいました。

今回は第9回と第10回の合併号とさせて頂きます。

 

さてまず第9回ですが、外科的歯内療法、つまり通常の根管治療で治癒しなかった場合、

日本では治癒するまで根管治療を半年間以上ねばってやられることもあるようですが、しっかりした方法で、根管治療を行った場合、治癒しないものは治癒しませんので、次の段階に進む必要があります。

それが、外科的歯内療法です。外科的歯内療法には「歯根端切除術」、「意図的再植」があります。それぞれ適応症があり、すべての歯に適応されるわけではありませんが、これが根管治療最後の砦となり、この外科的歯内療法を含め、根管治療の成功率は9割を越えます。

 

ですので「外科的歯内療法をマスターできないと、根管治療の土俵に上がれない」というのが師匠(松浦先生)のお言葉です。

今回はその導入部分のお話でした。

来年度Advance course 2026に参加し、外科的歯内療法を学んでいくつもりです。

今までも前歯を中心に歯根端切除術は行っておりましたが、より科学的根拠に基づく術式、また、術野が十分確保しにくい6番の近心まで対象となるその方法を学びます。

 

第10回では大臼歯の抜去歯を用いて、実習を行いました。

受講生もすでに臨床で米国式根管治療を行っているせいか、皆、スムーズに実習に取り組み、次々と根管充填までこなしておりました。

臨床での疑問点が、実習でわかることも多いのです。

たとえば、Ni-Tiロータリーファイルは拡大においてはストレスなく、早く行えますが、どの程度までファイリングするのか、自分は回転しない状態でそのファイルが目標のところまでスムーズに入るまでファイリングしています。そうするとどうしてもファイリングの作業が多くなるので、ほとんどの場合、先端にデブリ(切削くず)が詰まります。ですので号数が上がるたびにPatency File(10号のファイルを1mmほど穿通させる)を行う必要があります。

このPatency Fileをサボると、根尖からバイオセラミックシーラーが出ない、臨床であれば根尖病変がある場合、シーラーパフができないことを意味します。

実習では抜去歯を用いて根管治療を行うので、臨床ではできない、根管充填後に根尖を確認することができます。Patency Fileしないと抜去歯の根尖からシーラーが出てきません、デブリが根尖に詰まっているからでしょう。面倒ではありますが、丁寧なファイリングとPatency Fileの操作が形成の際には重要ではないかと考えています。

 

いよいよ残すところあと2回、次回は実習(テスト)、次々回は症例発表となります。

 

1月は1週ずれたら大雪のため飛行機飛ばなかったな(汗)。

来月も無事に往復できますように!

歯を失うと認知症のリスクが3倍に?
── 久山町研究から紐解く「歯周病管理」の重要性

2026/01/29




皆様、こんにちは。新潟市西区のいとう歯科診療室です。

近年、テレビや雑誌でも「歯の健康と全身疾患の関わり」が注目されるようになりました。
その中でも特に、多くの方が関心を持たれているのが「認知症」との関係です。

今回は、日本における疫学研究の金字塔といわれる「久山町研究」のデータをベースにしたシステマティックレビュー(多くの研究を統合した信頼性の高い分析)をもとに、歯周病専門医として私たちができることについてお話しします。


久山町研究が示した「歯の数」と「認知症」の衝撃的な関係

 

福岡県久山町で長年行われているこの研究では、興味深いデータが示されています。

  • 残っている歯が少ないほど、認知症のリスクが高まる
  • 歯がほとんどなく、入れ歯も使用していない人は、20本以上歯がある人に比べて認知症の発症リスクが最大で約3倍になる

なぜ、口の中の健康が「脳」にまで影響を及ぼすのでしょうか?
脳を守るための2つのキーワード:「噛む刺激」と「慢性炎症」

  1. 「噛む」ことが脳を活性化する しっかりと自分の歯で噛むことで、脳の血流が促進され、記憶を司る「海馬」や、思考を司る「前頭葉」に刺激が送られます。
    歯を失い、噛む刺激が減ることは、脳への刺激を失うことと同義なのです。

  2. 歯周病菌が脳に悪影響を与える 近年の研究では、歯周病の原因菌や、それによって引き起こされる「炎症物質(サイトカイン)」が血液を通じて脳に運ばれ、アルツハイマー型認知症の原因物質とされる「アミロイドβ」の蓄積を促進する可能性が指摘されています。


歯周病専門医だからこそできること

 

「歯を失ってから」ではなく、「歯を失わないための高度な管理」こそが、認知症予防の第一歩です。
歯周病専門医のいる当院では、以下のステップを通じて皆様の「脳の健康」をサポートします。

  • 精密な歯周組織の検査

    レントゲンや歯周ポケット検査を行い、目に見えない部分の炎症を徹底的にチェックします。


  • 専門的な細菌コントロール(バイオフィルムの除去)
    ご自身では落とせない深いポケット内の細菌を徹底的に除去し、全身への炎症の波及を食い止めます。

  • 欠損への適切な対応(インプラント・入れ歯)
    もしすでに歯を失ってしまっている場合でも、インプラントや適合の良い入れ歯によって「噛む力」を取り戻すことは、脳の老化を遅らせる大きな力になります。



「一生、自分の足で歩き、自分の脳で考える」ために


認知症は、発症してから治療するのが難しい病気です。
だからこそ、今ある歯を守る「予防」と、今起きている歯周病を止める「治療」が、将来のあなた自身を助けることになります。

「最近、しっかり噛めていないな」「歯ぐきから血が出るけれど、痛くないから大丈夫かな」 そんなサインを見逃さないでください。

歯周病専門医として、皆様が一生おいしく食事を楽しみ、自分らしく生き生きと過ごせるよう全力でサポートさせていただきます。




【エビデンスのまとめ:科学が証明する歯と脳のつながり】


今回の内容は、日本を代表する医学研究である「久山町(ひさやままち)研究」などの信頼性の高いデータに基づいています。

  • 歯の数と認知症のリスク
    1,000人以上を長期間追跡した調査により、歯がほとんどなく入れ歯も使っていない人は、歯が20本以上ある人に比べて、認知症(特にアルツハイマー型)の発症リスクが大幅に高まることが示されています。
  • 「噛む」ことが脳を守る
    多くの研究をまとめた分析(システマティックレビュー)では、自分の歯でしっかり噛む刺激が、脳の記憶を司る部分(海馬など)の活性化に深く関わっていることが分かっています。
  • 歯周病菌の影響
    近年の医学研究では、歯周病によるお口の中の「炎症」が、血液を通じて脳に悪影響を及ぼす物質を増やす可能性が強く指摘されています。つまり、「歯周病を専門的に管理し、噛む機能を維持すること」は、単にお口の問題だけでなく、将来の脳の健康を守るための、科学的根拠のある有効な手段と言えます。

つまり、「歯周病を専門的に管理し、噛む機能を維持すること」は、単にお口の問題だけでなく、将来の脳の健康を守るための、科学的根拠のある有効な手段と言えます。


いとう歯科診療室
  • Web: https://www.ito-dental-office.jp
  • アクセス: 内野西が丘駅から徒歩5分
  • 診療内容: 歯周病専門治療、精密予防、インプラント、再生療法

新潟市で歯周病の治療をご希望の方へ
── 歯周病専門医が“歯を残す治療”にこだわります。

2025/12/18



「歯ぐきが腫れる」「出血する」「歯が揺れてきた」
これらは歯周病の代表的なサインです。

歯周病は、日本人が歯を失う最大の原因ですが、
正しい診断と治療、そして継続的なメンテナンスによって
多くの歯は残すことができる病気” になっています。

いとう歯科診療室では、日本歯周病学会認定「歯周病専門医」 が診療を担当し、
軽度から重度まで、すべての段階の歯周病に専門的に対応しています。

1|歯周病専門医とは

歯周病治療に関する高い知識と臨床経験を持つ歯科医師に対して、
日本歯周病学会が与える資格です。

専門医は、

・歯周治療の専門教育
・多数の臨床症例
・学会発表・研修の継続
・定期的な資格更新

といった厳しい要件を満たしています。

つまり、重度の歯周病や難症例にも、科学的根拠に基づいて治療できる歯科医師です。

 

2|歯周病専門医による精密な診査

いとう歯科診療室では、診査・診断を最も重視しています。
理由は明確で、
正確な診断なくして、歯周病は治せない” からです。

初診時には、以下のような精密検査を行います:

・歯周ポケット検査(6点法、大臼歯は10点法)
BOP(出血)評価
・歯の動揺度
・プロービング時の歯肉の状態
・咬合(噛み合わせ)
・レントゲン(1014枚法)/必要に応じてCT
・歯磨き習慣・生活習慣・全身疾患(糖尿病など)

治療は、この詳細なデータに基づいて正確にプランニングされます。

 

3|いとう歯科診療室の歯周病治療の特徴

 √歯を残す治療を第一に
できるかぎり抜かず、保存治療に取り組みます。

√基本治療から外科・再生療法まで対応
外科治療の要否を専門的に判断。

√ 担当歯科衛生士制
毎回同じ衛生士が変化を追跡し、再発を防ぎます。

√MTM(メディカルトリートメントモデル)に準拠
“診査診断基本治療再評価メンテナンスという
医療の原則に沿った予防型システムで運用。

√新潟市で数少ない「歯周病専門医」
地域の中で専門的治療を受けられる貴重な医療機関です。

>>詳細はこちら

4|基本治療(歯肉炎・軽度歯周炎)

いとう歯科診療室が最も大切にしているのは 基本治療 です。

・スケーリング(歯石除去)
SRP(深部の歯石除去)
・プラークコントロール
・噛み合わせ調整(必要な場合)

基本治療だけで、大部分の歯周病は大きく改善します。

 

5|中等度〜重度歯周病の治療

進行した歯周病では、歯周ポケットが深く、歯石が根の深部に付着し、骨が吸収されています。

歯周病専門医は、「外科治療が必要な部位」「基本治療で改善する部位」「抜歯が必要な部位」を正確に見極め、
最小限の侵襲で最大の効果を出す治療 を行います。

 

6|再生療法(条件が合う場合のみ)

失われた骨を再生させる可能性のある治療で、
代表的なものは以下です:

・エムドゲイン法
・リグロス(保険適用)
GTR

骨欠損の形状が適していれば、大きな改善が期待できます。
すべての症例に適応されるわけではありません。

 

7|歯周外科治療(フラップ手術)

歯ぐきを開き、深部に付着した歯石や炎症組織を直接除去する治療です。
専門医が行う外科治療は、

・不必要な外科をしない
・適切な部位にのみ行う
・事前の基本治療で成功率を高める

という特徴があります。

8|担当衛生士制 × メンテナンスの徹底

歯周病治療は外科や特殊治療だけでは完結しません。
最も重要なのは 「再発させないこと」。

いとう歯科診療室では:

・担当衛生士制
1〜6ヶ月ごとのメンテナンス
BOP・プラーク・PISAの改善管理
・ホームケアのサポート
・生活習慣の改善支援

を徹底して行い、再発を繰り返さない口腔環境を作ります。

 

9|歯周病と全身疾患の関係(医科歯科連携)

歯周病は全身と密接に関わります。

・糖尿病・心臓病・誤嚥性肺炎・早産・動脈硬化・認知症

特に糖尿病とは双方向に悪影響を及ぼすため、
医科との連携も視野に入れています。

 

【院長紹介】

院長 伊藤 陸(いとう りく)
日本歯周病学会 認定「歯周病専門医」
日本臨床歯周病学会 認定医


はじめまして。
いとう歯科診療室 院長の 伊藤 陸 と申します。

私はこれまで一貫して、
「口腔をひとつの器官として全体的に診ながら、
その中にある一本一本の歯を、可能なかぎり残す」
という治療方針を大切にしてきました。

新潟大学歯学部を卒業後、歯周病治療に力を注ぐ長野市の歯科医院にて5年間勤務し、
日々多くの患者さんと向き合いながら、診療哲学・診療体系・治療技術の基礎を徹底的に学びました。

その中で、・歯周病治療・インプラント治療・補綴(被せ物・ブリッジ)・義歯治療・噛み合わせ(咬合)の考え方といった、歯科医療に必要なすべての要素を深く経験し、
私の臨床の骨格が形成された時期でもあります。

これからは、歯科医師としてさらに成熟し、その骨格にしっかりと筋肉が付くよう、
一日一日の診療を大切に積み重ねていく所存です。

患者さんへのメッセージ

当院に来られる患者さんの多くは、「歯周病をしっかり治したい」
「歯を残したい」悪くしないように維持したい」といった強い想いを持って受診されます。

歯周病は、適切な診断と治療、そして継続的なメンテナンスによって改善・安定させることができます。

患者さんと一緒に、健康な口腔内を取り戻し、その状態を長く維持していくこと。
それが、私たち「いとう歯科診療室」の何よりの使命です。

どうぞ安心してご相談ください。
地域の皆さまの口腔と健康を守るため、誠実に診療してまいります。

■ 経歴

  • 新潟大学歯学部歯学科 卒業
  • 長野市の歯周病治療に注力する歯科医院にて勤務(5年間)
  • いとう歯科診療室 開設

■ 資格・所属学会

  • 日本歯周病学会 認定「歯周病専門医」
  • 日本臨床歯周病学会 認定医
  • 日本臨床歯周病学会
  • 日本顎咬合学会
  • 日本歯周病学会
  • スタディーグループ TRD 所属
  • Basic Course2025(松浦顯主催 世界基準の根管治療コース)