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院長コラム | いとう歯科診療室

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女性の生涯と歯周病の関係
── 新潟市西区の歯周病専門医が解説する「3つの注意期」と対策

2026/03/02




こんにちは。
新潟市西区、JR越後線「内野西が丘駅」から徒歩5分の『いとう歯科診療室』です。

院長の私は、日本歯周病学会の歯周病専門医で、西区内野エリアの皆様はもちろん、専門的な歯周治療や再生療法をご希望される方が新潟駅周辺や中央区エリアからも来院されています。

日々の診療の中で、特に女性の患者さんから、

「最近、歯ぐきが腫れやすくなった」
「丁寧に磨いているのに出血する」

といったご相談を受けることが増えています。

実は、女性のお口の健康は一生を通じて女性ホルモンの変化に大きく影響を受けます。

今回は、女性の人生で特に歯周病リスクが高まりやすい「3つのターニングポイント」について、科学的根拠をもとに解説します。


なぜ女性は歯周病になりやすいのか?

歯周病は歯周病菌による感染症です。しかし、その進行には「宿主(体の反応)」の影響が大きく関わります。

女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンは、特定の歯周病菌の増殖を助ける働きがあることが研究で示されています。

ホルモンバランスが大きく変動する時期には、

  • 細菌バランスが崩れやすい
  • 炎症反応が強く出やすい

といった変化が起こります。

女性には、生涯で3回、特に注意すべき時期があります。


思春期:ホルモン上昇による歯肉炎

月経が始まる思春期は、最初の注意期です。

女性ホルモンの分泌増加により、プレボテラ・インターメディア などの細菌が増えやすくなります。

思春期性歯肉炎の特徴

  • 歯ぐきが赤く腫れる
  • 出血しやすい
  • 少量のプラークでも強く炎症が出る

この時期に正しいブラッシング習慣と定期的なクリーニングを行うことで、将来的な歯周炎への進行を予防できます。

 

妊娠・出産期:最も注意が必要な時期

妊娠中は女性ホルモンの値が大きく上昇します。

妊娠性歯肉炎

妊娠中期にかけて歯ぐきの腫れや出血が目立つことがあります。
つわりや食生活の変化も口腔環境悪化の要因になります。

早産・低体重児との関連

1996年のオッフェンバッハーらの研究では、歯周病と早産・低体重児出産との関連が報告されました。

現在では、
歯周病が妊娠合併症の一因となる可能性があると考えられています。

炎症物質(サイトカイン)が血流を介して胎盤に影響する可能性が示唆されています。

安定期に入ったら、歯科でのチェックをおすすめします。

 

更年期(閉経後):骨の問題

閉経後はエストロゲンが減少し、骨密度が低下します。

歯槽骨への影響

歯を支える骨(歯槽骨)も同様に影響を受けます。

  • 歯がぐらつく
  • 歯が長く見える
  • 急速に進行する

といった変化が起こることがあります。

この時期こそ、専門的なメインテナンスが重要になります。


参考となる主要研究

  • Kornman KS, Loesche WJ (1982)
    女性ホルモンが特定細菌の増殖を促すことを報告
  • Offenbacher S, et al. (1996)
    歯周病と早産・低体重児出産との関連を示唆
  • 日本歯周病学会
    女性ライフステージにおける歯周治療の重要性を提示


新潟市で歯を守りたい女性の皆様へ

歯周病は「サイレントディジーズ(沈黙の病)」と呼ばれます。
痛みが出たときには進行していることが多い疾患です。

しかし、専門的診断と適切な治療・継続管理により、歯を保存できる可能性が広がるケースもあります。


いとう歯科診療室の特徴

  1. 日本歯周病学会歯周病専門医による診療
  2. 日本歯周病学会認定歯科医衛生士による定期管理
  3. 内野西が丘駅徒歩5分・駐車場完備
  4. ライフステージに合わせた継続的サポート

女性の体はライフステージごとに大きく変化します。
その変化を理解し、適切なケアを続けることが

80歳で20本の歯を残す」8020運動の達成につながります。

不安や違和感があれば、どうぞお気軽にご相談ください。

>>当院が大切にしていること

Basic Course2025への参加 世界基準の根管治療を目指して⑪

2026/02/23


2月はマイクロエンドテストが行われました。この週は運良く天気も良く、気温も上がり、無事に博多まで行くことができました。

 

テストといっても、厳しい雰囲気ではなく、和気あいあい行われました。本当にわかりやすい講義、身になる実習でありながら、このような雰囲気で行われるセミナーはめずらしく、松浦先生のお人柄によるものでしょうか。

 

さてテストですが、ある程度の制限時間内に上下大臼歯1本ずつを根管充填まで行い、写真やレントゲン写真を見て、松浦先生を始め、受講生から評価して頂くといったものです。

折角の機会なので、上顎はMB根が途中から3方向に分かれている難しい歯を選択しました。結果はMB根の3方向へ分岐しているそれぞれの根管にシーラーが流れてくれるかと思いましたが、形成した主根管のみ根管充填がなされ、分岐した根管にはシーラーさえも流れ込んでくれませんでした。分岐した根管へ流れ込むこともあれば、流れ込まないこともある。この違いはなんだろう??

松浦先生にもみていただきましたが「これはしょうがない。臨床であれば、経過観察し、病変ができるようであれば歯根端切除へ移行する」と評価頂きました。

 

私なりの分析としては、主根管の形成時のデブリが分岐している根管に詰まったのではないか、ということです。

もちろん、洗浄は十分に行いながら根管形成していますが、分岐した方向にはPatencyできないので詰まるのでしょう。

分岐した方向へシーラーが流れる場合は、運良く分岐の方へデブリが詰まらなかった、根管充填時に分岐の方向へマスターポイント挿入時に圧力が適度にかかった、などの好条件が重なったものではなかろうか。

 

難しい根管をきれいに処置している先生方もいらっしゃいました。皆さんやりますな~。受講生みな、制限時間に課題を終え、合格しました。

 

ファイルが折れる先生方もいましたね、かくいう私も20号のファイルが折れて、リカバリーしたので、時間がかかりました。

 

現在、当院では松浦先生から教わった米国式根管治療を保険でやっているので、大赤字なのです。少しでも赤字を減らすべくメーカーが示している再利用できるギリギリの回数、6回までファイルを滅菌して使用していますが、本当は新品を使い捨てで使用したいし、そうあるべきだと強く思いました。そうすればファイルの破折リスクをずいぶん減らせるのではないかと思います。

 

さて、3月はいよいよセミナー最終回。症例発表を行い、サーティフィケート授与となります。

Basic Course2025への参加 世界基準の根管治療を目指して⑨、⑩

2026/02/07


Basic Course 2025 第9回 

外科的歯内療法(歯根端切除術)の基礎, 支台築造の基礎とその実習

Basic Course 2025 第10回 実習(大臼歯)

 昨年末はバタバタしていてブログの更新が遅れてしまいました。

今回は第9回と第10回の合併号とさせて頂きます。

 

さてまず第9回ですが、外科的歯内療法、つまり通常の根管治療で治癒しなかった場合、

日本では治癒するまで根管治療を半年間以上ねばってやられることもあるようですが、しっかりした方法で、根管治療を行った場合、治癒しないものは治癒しませんので、次の段階に進む必要があります。

それが、外科的歯内療法です。外科的歯内療法には「歯根端切除術」、「意図的再植」があります。それぞれ適応症があり、すべての歯に適応されるわけではありませんが、これが根管治療最後の砦となり、この外科的歯内療法を含め、根管治療の成功率は9割を越えます。

 

ですので「外科的歯内療法をマスターできないと、根管治療の土俵に上がれない」というのが師匠(松浦先生)のお言葉です。

今回はその導入部分のお話でした。

来年度Advance course 2026に参加し、外科的歯内療法を学んでいくつもりです。

今までも前歯を中心に歯根端切除術は行っておりましたが、より科学的根拠に基づく術式、また、術野が十分確保しにくい6番の近心まで対象となるその方法を学びます。

 

第10回では大臼歯の抜去歯を用いて、実習を行いました。

受講生もすでに臨床で米国式根管治療を行っているせいか、皆、スムーズに実習に取り組み、次々と根管充填までこなしておりました。

臨床での疑問点が、実習でわかることも多いのです。

たとえば、Ni-Tiロータリーファイルは拡大においてはストレスなく、早く行えますが、どの程度までファイリングするのか、自分は回転しない状態でそのファイルが目標のところまでスムーズに入るまでファイリングしています。そうするとどうしてもファイリングの作業が多くなるので、ほとんどの場合、先端にデブリ(切削くず)が詰まります。ですので号数が上がるたびにPatency File(10号のファイルを1mmほど穿通させる)を行う必要があります。

このPatency Fileをサボると、根尖からバイオセラミックシーラーが出ない、臨床であれば根尖病変がある場合、シーラーパフができないことを意味します。

実習では抜去歯を用いて根管治療を行うので、臨床ではできない、根管充填後に根尖を確認することができます。Patency Fileしないと抜去歯の根尖からシーラーが出てきません、デブリが根尖に詰まっているからでしょう。面倒ではありますが、丁寧なファイリングとPatency Fileの操作が形成の際には重要ではないかと考えています。

 

いよいよ残すところあと2回、次回は実習(テスト)、次々回は症例発表となります。

 

1月は1週ずれたら大雪のため飛行機飛ばなかったな(汗)。

来月も無事に往復できますように!

歯を失うと認知症のリスクが3倍に?
── 久山町研究から紐解く「歯周病管理」の重要性

2026/01/29




皆様、こんにちは。新潟市西区のいとう歯科診療室です。

近年、テレビや雑誌でも「歯の健康と全身疾患の関わり」が注目されるようになりました。
その中でも特に、多くの方が関心を持たれているのが「認知症」との関係です。

今回は、日本における疫学研究の金字塔といわれる「久山町研究」のデータをベースにしたシステマティックレビュー(多くの研究を統合した信頼性の高い分析)をもとに、歯周病専門医として私たちができることについてお話しします。


久山町研究が示した「歯の数」と「認知症」の衝撃的な関係

 

福岡県久山町で長年行われているこの研究では、興味深いデータが示されています。

  • 残っている歯が少ないほど、認知症のリスクが高まる
  • 歯がほとんどなく、入れ歯も使用していない人は、20本以上歯がある人に比べて認知症の発症リスクが最大で約3倍になる

なぜ、口の中の健康が「脳」にまで影響を及ぼすのでしょうか?
脳を守るための2つのキーワード:「噛む刺激」と「慢性炎症」

  1. 「噛む」ことが脳を活性化する しっかりと自分の歯で噛むことで、脳の血流が促進され、記憶を司る「海馬」や、思考を司る「前頭葉」に刺激が送られます。
    歯を失い、噛む刺激が減ることは、脳への刺激を失うことと同義なのです。

  2. 歯周病菌が脳に悪影響を与える 近年の研究では、歯周病の原因菌や、それによって引き起こされる「炎症物質(サイトカイン)」が血液を通じて脳に運ばれ、アルツハイマー型認知症の原因物質とされる「アミロイドβ」の蓄積を促進する可能性が指摘されています。


歯周病専門医だからこそできること

 

「歯を失ってから」ではなく、「歯を失わないための高度な管理」こそが、認知症予防の第一歩です。
歯周病専門医のいる当院では、以下のステップを通じて皆様の「脳の健康」をサポートします。

  • 精密な歯周組織の検査

    レントゲンや歯周ポケット検査を行い、目に見えない部分の炎症を徹底的にチェックします。


  • 専門的な細菌コントロール(バイオフィルムの除去)
    ご自身では落とせない深いポケット内の細菌を徹底的に除去し、全身への炎症の波及を食い止めます。

  • 欠損への適切な対応(インプラント・入れ歯)
    もしすでに歯を失ってしまっている場合でも、インプラントや適合の良い入れ歯によって「噛む力」を取り戻すことは、脳の老化を遅らせる大きな力になります。



「一生、自分の足で歩き、自分の脳で考える」ために


認知症は、発症してから治療するのが難しい病気です。
だからこそ、今ある歯を守る「予防」と、今起きている歯周病を止める「治療」が、将来のあなた自身を助けることになります。

「最近、しっかり噛めていないな」「歯ぐきから血が出るけれど、痛くないから大丈夫かな」 そんなサインを見逃さないでください。

歯周病専門医として、皆様が一生おいしく食事を楽しみ、自分らしく生き生きと過ごせるよう全力でサポートさせていただきます。




【エビデンスのまとめ:科学が証明する歯と脳のつながり】


今回の内容は、日本を代表する医学研究である「久山町(ひさやままち)研究」などの信頼性の高いデータに基づいています。

  • 歯の数と認知症のリスク
    1,000人以上を長期間追跡した調査により、歯がほとんどなく入れ歯も使っていない人は、歯が20本以上ある人に比べて、認知症(特にアルツハイマー型)の発症リスクが大幅に高まることが示されています。
  • 「噛む」ことが脳を守る
    多くの研究をまとめた分析(システマティックレビュー)では、自分の歯でしっかり噛む刺激が、脳の記憶を司る部分(海馬など)の活性化に深く関わっていることが分かっています。
  • 歯周病菌の影響
    近年の医学研究では、歯周病によるお口の中の「炎症」が、血液を通じて脳に悪影響を及ぼす物質を増やす可能性が強く指摘されています。つまり、「歯周病を専門的に管理し、噛む機能を維持すること」は、単にお口の問題だけでなく、将来の脳の健康を守るための、科学的根拠のある有効な手段と言えます。

つまり、「歯周病を専門的に管理し、噛む機能を維持すること」は、単にお口の問題だけでなく、将来の脳の健康を守るための、科学的根拠のある有効な手段と言えます。


いとう歯科診療室
  • Web: https://www.ito-dental-office.jp
  • アクセス: 内野西が丘駅から徒歩5分
  • 診療内容: 歯周病専門治療、精密予防、インプラント、再生療法

新潟市で歯周病の治療をご希望の方へ
── 歯周病専門医が“歯を残す治療”にこだわります。

2025/12/18



「歯ぐきが腫れる」「出血する」「歯が揺れてきた」
これらは歯周病の代表的なサインです。

歯周病は、日本人が歯を失う最大の原因ですが、
正しい診断と治療、そして継続的なメンテナンスによって
多くの歯は残すことができる病気” になっています。

いとう歯科診療室では、日本歯周病学会認定「歯周病専門医」 が診療を担当し、
軽度から重度まで、すべての段階の歯周病に専門的に対応しています。

1|歯周病専門医とは

歯周病治療に関する高い知識と臨床経験を持つ歯科医師に対して、
日本歯周病学会が与える資格です。

専門医は、

・歯周治療の専門教育
・多数の臨床症例
・学会発表・研修の継続
・定期的な資格更新

といった厳しい要件を満たしています。

つまり、重度の歯周病や難症例にも、科学的根拠に基づいて治療できる歯科医師です。

 

2|歯周病専門医による精密な診査

いとう歯科診療室では、診査・診断を最も重視しています。
理由は明確で、
正確な診断なくして、歯周病は治せない” からです。

初診時には、以下のような精密検査を行います:

・歯周ポケット検査(6点法、大臼歯は10点法)
BOP(出血)評価
・歯の動揺度
・プロービング時の歯肉の状態
・咬合(噛み合わせ)
・レントゲン(1014枚法)/必要に応じてCT
・歯磨き習慣・生活習慣・全身疾患(糖尿病など)

治療は、この詳細なデータに基づいて正確にプランニングされます。

 

3|いとう歯科診療室の歯周病治療の特徴

 √歯を残す治療を第一に
できるかぎり抜かず、保存治療に取り組みます。

√基本治療から外科・再生療法まで対応
外科治療の要否を専門的に判断。

√ 担当歯科衛生士制
毎回同じ衛生士が変化を追跡し、再発を防ぎます。

√MTM(メディカルトリートメントモデル)に準拠
“診査診断基本治療再評価メンテナンスという
医療の原則に沿った予防型システムで運用。

√新潟市で数少ない「歯周病専門医」
地域の中で専門的治療を受けられる貴重な医療機関です。

>>詳細はこちら

4|基本治療(歯肉炎・軽度歯周炎)

いとう歯科診療室が最も大切にしているのは 基本治療 です。

・スケーリング(歯石除去)
SRP(深部の歯石除去)
・プラークコントロール
・噛み合わせ調整(必要な場合)

基本治療だけで、大部分の歯周病は大きく改善します。

 

5|中等度〜重度歯周病の治療

進行した歯周病では、歯周ポケットが深く、歯石が根の深部に付着し、骨が吸収されています。

歯周病専門医は、「外科治療が必要な部位」「基本治療で改善する部位」「抜歯が必要な部位」を正確に見極め、
最小限の侵襲で最大の効果を出す治療 を行います。

 

6|再生療法(条件が合う場合のみ)

失われた骨を再生させる可能性のある治療で、
代表的なものは以下です:

・エムドゲイン法
・リグロス(保険適用)
GTR

骨欠損の形状が適していれば、大きな改善が期待できます。
すべての症例に適応されるわけではありません。

 

7|歯周外科治療(フラップ手術)

歯ぐきを開き、深部に付着した歯石や炎症組織を直接除去する治療です。
専門医が行う外科治療は、

・不必要な外科をしない
・適切な部位にのみ行う
・事前の基本治療で成功率を高める

という特徴があります。

8|担当衛生士制 × メンテナンスの徹底

歯周病治療は外科や特殊治療だけでは完結しません。
最も重要なのは 「再発させないこと」。

いとう歯科診療室では:

・担当衛生士制
1〜6ヶ月ごとのメンテナンス
BOP・プラーク・PISAの改善管理
・ホームケアのサポート
・生活習慣の改善支援

を徹底して行い、再発を繰り返さない口腔環境を作ります。

 

9|歯周病と全身疾患の関係(医科歯科連携)

歯周病は全身と密接に関わります。

・糖尿病・心臓病・誤嚥性肺炎・早産・動脈硬化・認知症

特に糖尿病とは双方向に悪影響を及ぼすため、
医科との連携も視野に入れています。

 

【院長紹介】

院長 伊藤 陸(いとう りく)
日本歯周病学会 認定「歯周病専門医」
日本臨床歯周病学会 認定医


はじめまして。
いとう歯科診療室 院長の 伊藤 陸 と申します。

私はこれまで一貫して、
「口腔をひとつの器官として全体的に診ながら、
その中にある一本一本の歯を、可能なかぎり残す」
という治療方針を大切にしてきました。

新潟大学歯学部を卒業後、歯周病治療に力を注ぐ長野市の歯科医院にて5年間勤務し、
日々多くの患者さんと向き合いながら、診療哲学・診療体系・治療技術の基礎を徹底的に学びました。

その中で、・歯周病治療・インプラント治療・補綴(被せ物・ブリッジ)・義歯治療・噛み合わせ(咬合)の考え方といった、歯科医療に必要なすべての要素を深く経験し、
私の臨床の骨格が形成された時期でもあります。

これからは、歯科医師としてさらに成熟し、その骨格にしっかりと筋肉が付くよう、
一日一日の診療を大切に積み重ねていく所存です。

患者さんへのメッセージ

当院に来られる患者さんの多くは、「歯周病をしっかり治したい」
「歯を残したい」悪くしないように維持したい」といった強い想いを持って受診されます。

歯周病は、適切な診断と治療、そして継続的なメンテナンスによって改善・安定させることができます。

患者さんと一緒に、健康な口腔内を取り戻し、その状態を長く維持していくこと。
それが、私たち「いとう歯科診療室」の何よりの使命です。

どうぞ安心してご相談ください。
地域の皆さまの口腔と健康を守るため、誠実に診療してまいります。

■ 経歴

  • 新潟大学歯学部歯学科 卒業
  • 長野市の歯周病治療に注力する歯科医院にて勤務(5年間)
  • いとう歯科診療室 開設

■ 資格・所属学会

  • 日本歯周病学会 認定「歯周病専門医」
  • 日本臨床歯周病学会 認定医
  • 日本臨床歯周病学会
  • 日本顎咬合学会
  • 日本歯周病学会
  • スタディーグループ TRD 所属
  • Basic Course2025(松浦顯主催 世界基準の根管治療コース)

Basic Course2025への参加 世界基準の根管治療を目指して⑧

2025/12/08



今回は生活歯髄療法(VPT:Vital Pulp Therapy)についての講義でした。

 

はてVPTとは?歯髄療法?

 

実は日常臨床でVPTを行うか悩む場面に多々遭遇します。

例えば、痛みはないけど深いむし歯で歯髄(神経と血管を含む組織)ギリギリまで進行していて、むし歯を取り切ったときに少し歯髄が露出するケース。

転んだり、野球のボールがぶつかって歯が折れたり、欠けたりして歯髄が露出するケース。

これらのケースに関しては、歯髄に感染や炎症が生じてない可能性もあり、なんとか歯髄を保存し、歯を生きた生活歯のまま保存できないか、と試行錯誤するわけです。これがVPT。

VPTにも色々と方法があります。

 

  • 歯髄が露出した部分を被覆して、歯髄を保存する方法:Direct Pulp Capping
  • やや歯髄に感染が疑われる場合、一部分歯髄をとって被覆する方法:Partial Pulpotomy
  • Partial Pulpotomy より確実に感染が疑われる歯髄をとるため歯冠部歯髄を除去して被覆する方法:Full Pulpotomy
  • 歯髄に近接したむし歯を残して周囲の健全歯質で封鎖する方法:Indirect Pulp Capping

 

ちなみに、深いむし歯でズキズキ痛むような自発痛がある場合、コールドテストで痛みを感じ、痛みが持続する場合などは、歯髄が感染・不可逆性の炎症を生じているので抜髄(いわゆる神経を抜く処置)へと移行します。

 

我々、開業医であれば、歯髄を除去した歯、つまり失活歯の歯根破折(根っこごと割れてしまうトラブル)に悩まされることが多く、なんとか歯髄を保存できないか悩むわけですが、本来、VPTは若年者(20歳前半くらいまで)に適応される処置であるとのことでした。これは年齢を重ねるにつれ、歯髄の神経組織、血管組織が少なくなって回復能力が低下するためと言われています。

そう考えると歯髄の老化は20歳以降で生じてくるので、老化が早い部分と言えるかもしれません。

 

Bjondalらの研究によると成人のDirect Pulp Cappinngの成功率は31.8%、
成人のPartial Pulpotomyの成功率は34.5%です。

逆に小児患者におけるDirect Pulp Cappingの成功率は94.5%(Parinyaprom2018)、
小児のPartial Pulpotomyの成功率は96%となっています。

 

つまり小児や若年者であれば歯髄を保存できる可能性は極めて高く、成人では難しい処置となります。

 

でも、自分の医院ではどうだろう??

結構、成人にもDirect Pulp Cappinngしていますが、今のところ成功率は50%くらいと感じています。

これはカリエスの進行具合や、歯髄組織の活性の個人差によるものでしょう。

歯髄腔が小さくなって、組織の活性が落ちているような中高年では難しいかもしれませんが、症例を見極めてチャレンジする価値はあると思っています。

 

日本では頑張って歯髄を残そうとする各種処置の治療費が激安なので、いちかばちかやってみましょうとなりますが、すべての処置で高額な診療費がかかる米国では、成功率30%ほどの治療を患者に勧めることはありません。なのでそれほど熱心に研究は行われてないと思います。

 

しかしながら・・・、諦める事なかれ。

成人でも歯髄を保存できる成功率の高い処置が実はあります。

それは

・成人のFull  Pulpotomyは98.4%の成功率(Taha 2018)

・成人のIndirect Pulp Cappingは98%の成功率(Jordan 1971)

 

健康な歯髄に見えても感染しているか、炎症があるかを科学的に判断する方法がないので、老化が始まっている、再生能力の乏しい成人の歯髄では、確実に感染・炎症歯髄を除去した方が成功率が高いのでしょう、これらの理由から成人のVPTではFull Pulpotomyの成功率が極めて高いのだと言えます。

Indirect Pulp Cappingは歯髄に近接したむし歯、これを除去したら歯髄が露出してしまう様な場合に、わざと一層むし歯を残して、その周囲はむし歯を取り切って封鎖し、むし歯菌の活性を止めて、進行を食い止める方法です。つまりは虫歯菌の飢え殺し。これは封鎖が何しろ大切なので、その後の補綴処置が重要になります。

 

おいおい、むし歯残すって?

 

と思われた方もいると思いますが、私は今まで乳歯では独自に考えて行っていた方法なので、成人でもうまくいくようなイメージがあります。

乳歯の場合、生え替わりまで保存できればOKなので、痛みがない深いむし歯はあえて攻めずに、周囲をとってサホライドを塗布して、塞ぐ、そうするとそのまま生え替わりまで保存できることがほとんどです。

 

 

VPTについて、

小児は自発痛さえなければ、どの方法でも歯髄を保存できる確率は非常に高い。

 

じゃあ、成人の場合はどうなのか、まとめると・・・。

 

 

・症例の選択によるかもしれないが、ほぼむし歯を取り切れた段階で歯髄が露出した場合:Direct Pulp Cappingを試みる。ただし成功率は半々。

・もっと確実性を求めるなら歯冠部歯髄を除去する:Full  Pulpotomy

・そもそも歯髄に触れたくない場合は:Indirect Pulp Capping

 

という選択肢になるかなと思います。

 

繰り返しになりますが、Direct Pulp Cappingの成功率が低い理由は、歯髄までむし歯が及んでいる場合、どこまで歯髄の炎症が進んでいるか、科学的に判断する基準がないからです。

 

あ~、大事なことをもう一つ。VPTは歯髄を保存できる有用な方法になりますが、歯髄近辺を処置するので、ほぼ確実に歯髄の石灰化、狭窄化が生じます。つまりVPTがうまくいかないと根管治療(歯髄を取る処置)へ移行しますが、この根管治療が難しくなります。場合によっては根管治療を諦めて、外科的な処置に移行する場合もあります。

どの治療にもメリット、デメリットがあるということです。

 

 

長文になりましたが、歯髄を保存できるかの瀬戸際の処置が、顕微鏡使おうが、1時間かけようが、日本では1,200円くらいです(笑)。桁間違ってない??

歯髄を被覆するためのMTAの材料費にもなりません。

なので、歯髄を保存する、今まで述べたVPTを保険診療で行うことは今後、考えておりません。

値段設定はまだ考慮中で、根管治療の抜本的な見直しと合わせていきたいと考えています。

 

今は、顕微鏡つかって、NI-Tiロータリーファイル使って、バイオセラミック根管充填剤つかって、保険でやっていますが、今後は変えていきますよ。

 

今現在、当院で根管治療を受けたり、VPTを受けている方は、じつはかなりお得なのです。
まあ、今は修行中ということで。

さて次回(第9回)は「歯根端切除の序章、支台築造の実習」になります。

博多駅前はクリスマスのイルミネーションで華やかで、人も賑わっています。

 

これから冬場を迎え、飛行機が無事に飛んでくれるか心配・・・。

Basic Course2025への参加 世界基準の根管治療を目指して⑦

2025/11/02


新潟市西区 歯周病専門医 いとう歯科診療室のブログをご覧頂きありがとうございます。

 

今回は再根管治療についての実習でした。

はて?

再根管治療って何?

深い虫歯や、外傷などにより、一度歯医者さんで根管治療(歯の神経をとると表現される)を受けたが、不幸にも根管内に存在するバクテリアに免疫系が勝利することができず、根尖病変ができてしまうことです。

ほとんどの場合、慢性的な病変となるため、症状が出ることは乏しいですが、骨内部に細菌感染が生じているという意味では、歯周病と共通点があります。

なので症状がなくても良い状態とは言えませんし、根尖病変には大腸菌をはじめ、様々なバクテリアが存在しています。

 

日本では再三、お伝えしておりますが世界基準で根管治療が行われていないため、初回の根管治療の成功率が先進諸国の中では著しく低いため、再根管治療が多い、先進国のなかではお祭り状態です。

 

一度、歯医者さんがそれなりに治療した部位というのは、再度、治療を行うにしても初回に比べて成功率は下がります。

 

米国では初回の根管治療を世界基準で行うため、再根管治療のケースが著しく少なく、再根管治療を飛ばして次のステージ、つまりは歯根端切除、意図的再植へ移行します。

 

1回目の根管治療がどのような状況下で行われているのか?どのような治療がなされているのか?が再根管治療の難易度を左右すると思います。

 

これが面白いことに、拙い治療が行われていれば、再根管治療で治癒する可能性が高いのです。

一番大変なのが、ラバーダムもせず、口腔内のバクテリアが入り放題の状況で一生懸命根管治療が行われ、必要ないのにガッツリとメタルポストが装着されているケース。

元々の根管の形態が破壊されているケース、歯肉に近い位置で歯に穴が空いているケース、その難易度は様々です。それぞれ成功率の目安があります。やってみないとわからない部分もありますが、それぞれのケースで成功率の目安があるのがアメリカの歯科教育の先進性を感じてしまいます。

 

前回、座学で再根管治療のあれこれを学びましたが、今日は装着されたメタルポストコアの除去方法、根管内のガッタパーチャの除去方法、再根管形成の実際、などについて実習しました。

 

メタルポストを外す際に、ドライバーや、ましてや兼松鉗子を使用することはありません。歯根破折を誘発するので。

 

セメントのラインが出るまで、歯質をなるべく削らないよう、専用の切削バーを用いながらメタルポストを削ります、あとはVPチップを装着した超音波で除去していくというもの。

この専用の切削バーは単回使い切りで約3,000円します。保険診療ではポスト除去は600円だか800円だかしか頂けないので、1本のバーですでに赤字です。この値段設定した人は自分でメタルポストを外したことがない人でしょうか?まあ、それは日本の医療あるあるなので。

 

再根管治療は、最初の根管治療に比べて、除去しなければならない物も多く、器具も増えるし大変です。

 

メタルポストコア、ファイバーポスト、コアレジンなどを除去して、根管内に充填されている、薬(ガッタパーチャ)を除去したあとは、通常の根管治療のプロトコールに戻ります。

 

このガッタパーチャを除去する手順も、従来の日本の方法では効率が悪いため、そのための薬剤と超音波、除去するための器具を使用して根管内になるべく残存しないよう除去していきます。

 

顕微鏡で内部を確認しながら進めていくので、今までのようになんとなく除去して、根尖まで器具が届けばよし、という状況から一変しました。

今までも再根管治療は大変だったけど、もう少し、確実に丁寧で、システマチックに進めることができそうです。ただ、丁寧に進める分、時間はかかります。

 

パラレルに入ったメタルポストは外せない!一度根管内に入れたものは完全には除去できない!ことを僕ら日本の歯科医師は考えた方が良いですね。

 

そして相変わらず素晴らしい実習施設。すべてのデスクに顕微鏡が完備され、歯科治療に必要なタービン、エンジンもある。これがとても獣医師の研修施設とは思えない。

自費診療の獣医師と、保険診療の歯科医師、気づいたら随分と差がついてしまったようです。

 

さてこのコースも中盤を過ぎ、次回は最後の座学「生活歯髄療法」です。これは自分も今まで取り組んでいた分野なので、楽しみです。

Basic Course2025への参加 世界基準の根管治療を目指して⑥

2025/11/02


Basic course2025への参加 世界基準の根管治療を目指して⑥

新潟市西区 歯周病専門医 いとう歯科診療室のホームページをご覧頂きありがとうございます。

 

今回は6回目「再根管治療の意思決定と実際」についてでした。

 

「なんか根っこの先の方の歯ぐきが腫れて、つぶれました、長い間くりかえしています。」

 

よくある患者さんの主訴のひとつ。根尖病変からの膿の出口、いわゆるサイナストラクトがある状態。

前医で根管治療を受けていたが、再発した場合の対処法について学びました。

 

1回治療を受けて再発しているので、大体の場合が治療の成功率は低下しますが、そのなかでも再治療によって治癒が見込めるケースとそうでないケース、について理解を深めることができました。

 

要はやみくもに再治療するのではなく、ケース選択が重要になります。根管治療が充分に行われていない場合、未処置の根管がある場合、根管治療後の補綴処置(被せ物)があまい場合、などは再治療の価値があるかもしれません。もっと分類がありますが、ここでは省きます。

逆に再治療では厳しいケースは、前医が一生懸命治療しようとして、根管形態が保たれてない場合、根管に穴が空いている場合、根尖が破壊されている場合、などです。

なにしろ、口という狭い視野で、根管という見えない部分を治療するので、優秀な歯科医師でもこのようなトラブルは治療と隣り合わせなのです。なのでアメリカでは高額なのです。

 

むし歯も歯周病も、そして根尖病変も、歯科における病気は細菌感染症です。

根管治療後に補綴処置があまいと、隙間から細菌感染し、根尖病変にまで至ることもあります。根尖病変からは大腸菌が検出されるというのも驚きです。

 

ほんとはしっかりした根管治療を受けたら、精密な補綴が必要になります。

これを保険で行っていくのはかなり困難など感じています。

 

また、「歯ぐきが腫れて、つぶれて、を繰り返しています」という状態。

口腔内から膿の出口を通して、細菌は根尖に行ったり来たりフリーパスの状態になるので、根管治療での治癒率が著しく低下します。

長期間の放置はその歯を根管治療で治癒に導くには難しくなることを理解して欲しいと思います。

ただ、症状にでることは少ないので、残念ながら放置しがちです。

 

再治療で治癒するかもしれない!となっても、テクニカルに困難なことが多いのです。

装着された土台の除去、根管内に充填された薬の除去、再根管形成や、根充方法について学びました。

 

次回は7回目、上記のテクニカルな部分の実習になります。

どれくらい早く土台が除去できるのか、楽しみ。

Basic Course2025への参加 世界基準の根管治療を目指して⑤

2025/11/02


新潟市西区 歯周病専門医 いとう歯科診療室のホームページをご覧頂きありがとうございます。

 

ブログの文章は出来上がっていたのですが、アップするのを忘れていました。

連続投稿になります!

 

今回は5回目「根管洗浄(根管洗浄剤の種類と選択、positive PressurePatency fileMDAUltrasonicSonicNegative Pressure)、根管貼薬、仮封についてでした。

 

神経と血管が入っていた管である、根管をいかに洗浄していくか、という話です。これも日本では歯科医師ごとに方法は千差万別だと思います。

 

各研究から最良の方法は何か、トラブルが起きないようにするにはどうしたらよいのか、比較検討し、それを大学で教える米国のやりかたを実感することになりました。

 

しかも、結論から言うと「どのような薬剤で、どのような方法で洗浄するかより、根管形成がどのような環境下で行われているか、の方が大事」という結論には驚きました。

「どのような環境下」という意味は、しっかりラバーダム(ゴムのマスク)がされているか、滅菌済みのファイルを使用しているか、洗浄液に浸しながら根管形成しているか、などのことを意味しています。

もう、次亜塩素酸ナトリウムと過酸化水素水の交互洗浄などは話にも出てきません。

 

次亜塩素酸ナトリウムは開封した時点で、濃度が徐々に低下するので、濃度を一定に保ったまま使用するのは不可能。なので、できるだけ冷蔵保存して、使用する前に希釈するなどの手間が必要だが、濃度に関してはそれほど繊細にならず、ざっくりの管理でよいとのこと。

 

根管洗浄といえども、色々な方法、器具があり、どれを選択していけば良いのか?超音波?音波?は使用するか。洗浄針のサイズは?洗浄針の形態はopen?かclose?かなど、よくわからなかった。なんとなく大学で教わったこと、勤務先で教わったことをミックスして我流で行っていました。

今日の講義を聴いて、上記のことが明確になり自分なりのプロトコール(レシピのようなもの)ができあがりそうです。

 

また少しレベルアップ。

 

来月は再根管治療(前医で治療を受けた歯の再治療)について学びます。

また色々と視野が広がりそうで、楽しみ。

歯ぐきが下がってきた?
──歯周病専門医が教える「歯肉退縮」の本当の原因と対策

2025/10/30



鏡を見て、「歯が長くなった」「すき間が目立つようになった」と感じたことはありませんか?
実はそれ、歯が伸びたのではなく、歯ぐき(歯肉)が下がっているサインかもしれません。
歯ぐきが下がると、見た目の変化だけでなく、根元が露出して知覚過敏むし歯の再発を引き起こすこともあります。

 

歯ぐき下がりの主な原因

歯周病による骨の吸収

歯を支える骨(歯槽骨)が歯周病によって失われると、歯ぐきもそれに合わせて下がります。
歯ぐき下がりの原因の多くは、実はこの「骨の吸収」です。
歯周病を放置すると、再生が難しいレベルまで進行することもあるため、早めの診断が大切です【文献1,2】。

いとう歯科診療室では、日本歯周病学会認定の歯周病専門医が在籍し、
レントゲン・歯周ポケット検査などを組み合わせ、骨や歯ぐきの状態を科学的に診断します。

歯周病について詳細はこちら>>

 

強すぎるブラッシング

「しっかり磨かないと汚れが落ちない」と思っていませんか?
実は、硬い歯ブラシや強い力でのブラッシングは、歯ぐきを物理的に削ってしまうことがあります。
特に歯ぐきが薄い方は、退縮しやすい傾向があります【文献3】。

歯ブラシは「ふつう」を選び、力を抜いて優しく小刻みに磨くのが理想です。
当院では、歯科衛生士による個別ブラッシング指導を行っています。

 

歯ぐき下がりを防ぐ3つの習慣

  1. 早めの歯周病治療
     骨の喪失を止めることが最優先です。炎症を取り除き、メインテナンスを継続することで進行を防ぎます。
  2. 正しいブラッシング習慣
     やさしく・短く・一定のリズムで磨く。毛先が開いた歯ブラシは早めに交換しましょう。
  3. 定期的なメインテナンス
     歯周病は自覚症状が少ない病気です。34ヶ月に一度の定期ケアが、将来の歯を守ります。

 

すでに下がってしまった歯ぐきには?

審美的・機能的な改善を目的に、次のような方法があります:

  • コンポジットレジン修復
     歯の根元にレジンを重ねて見た目を整える方法。
  • 歯周外科治療(CTGGTR・エムドゲイン)
     歯槽骨を再生させる外科的治療法。専門的な技術と診断が必要です【文献4,5】。

当院では、患者さん一人ひとりの歯ぐきの厚み・骨の状態を精密に検査し、
再生療法の適応かどうかを見極めて最適な治療方針をご提案しています。

 

小さなサインを見逃さないでください

歯ぐきの変化は、ゆっくり進行するため気づかれにくいものです。
しかし、早期発見・早期治療で進行を止められるケースは多くあります。

「歯が長くなった気がする」
「歯ぐきが下がってきた気がする」
そんな時は、日本歯周病学会の専門医が在籍する いとう歯科診療室にご相談ください。
科学的根拠に基づいた診療で、歯と歯ぐきの健康を守ります。

 

参考文献(エビデンス一覧)
No 文献タイトル 出典
1 歯肉退縮と歯頸部摩耗についての疫学的研究 J-Stage
2 歯肉退縮について,予後因子や補綴前の配慮について 東京歯科大学リポジトリ
3 成人における歯肉退縮の発現状況と要因解析 CiNii 論文情報
4 歯周組織再生療法ガイドライン 2023 日本歯周病学会
5 トンネル形成術+結合組織移植の臨床報告 J-Stage

 

いとう歯科診療室(Ito Dental Office

日本歯周病学会認定 歯周病専門医/日本歯周病学会認定歯科衛生士在籍
950-2157 新潟市西区内野西が丘3丁目10―15
 https://www.ito-dental-office.jp