歯周病で歯は残せる?
専門医が解説する再生療法と抜歯の判断基準
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一生、自分の歯で美味しく食べるために
歯周病専門医による精密な細菌コントロールと、エビデンスに基づいた歯周再生療法の組み合わせは、歯を失うリスクを最小限に抑え、生涯にわたってお口の健康を維持するための重要なアプローチです。
当院では、歯周病専門医による精密な診断のもと、歯周病の原因となる細菌を科学的にコントロールし、必要に応じて歯周再生療法などの高度な治療を行っています。
また、保存可能な歯は最大限に活かしつつ、長期的な口腔の安定を最優先に治療計画を立てています。無理な保存にこだわるのではなく、必要に応じて適切な抜歯を行うことで、口腔全体の健康を守ることを重視しています。
科学的根拠(論文)に基づいた診断と治療を通じて、患者さま一人ひとりにとって最適な選択を行い、天然歯の保存と長期的な健康の両立に全力で取り組んでいます。
データが示す歯周病の真実
歯周病は、日本人が歯を失う最大の原因とされており、特に30代以降では抜歯原因の上位を占めています。
実際、抜歯原因の約4割が歯周病によるものと報告されています。また、歯周病の診断と治療には高度な専門性が求められますが、厚生労働省が認可する「日本歯周病学会認定 歯周病専門医」は、全歯科医師の中でもごく限られた存在です。
さらに近年では、歯周病が糖尿病や心疾患、認知症などの全身疾患と関連していることが明らかになっており、お口の健康は全身の健康と密接に関わっています。
歯周病は治療によって改善しても、適切なメインテナンスが行われない場合、再発しやすい疾患です。そのため、診断・治療・再評価・メインテナンスまでを一貫して行うことが、長期的な安定において非常に重要となります。
長期的な安定を見据えた歯周再生療法と外科的アプローチ
歯周病治療において重要なのは、「どこまで歯を残せるか」ではなく、「長期的に機能する状態を維持できるか」という視点です。
当院では、精密な診断に基づき、歯周組織の回復が見込める場合には歯周再生療法をはじめとした外科的アプローチを適切に選択し、長期的な安定を目指した治療を行っています。
再生療法は、使用する材料や術式、適応症の見極めによって結果が大きく左右される分野です。当院では、国内外の論文やガイドラインを踏まえながら知見をアップデートし、現時点で妥当とされる治療法を選択しています。
また、「歯を残す」ための選択肢として、以下のような専門的術式にも対応しています。
- ヘミセクション
悪くなった歯根の一部のみを除去し、機能可能な部分を残す方法です。 - 自家歯牙移植・意図的再植
歯を一度抜歯し、処置後に再植することで保存を図る治療法です。 - 歯冠長延長術
被せ物の適合性を高め、長期的な予後の安定を目的とした処置です。
一方で、保存が難しいと判断される場合には、無理な延命は行わず、適切なタイミングで抜歯を選択します。その際も、歯周病専門医の視点からインプラント周囲炎のリスク管理を徹底し、口腔全体の健康を見据えた治療を行います。
よくある質問
他の歯科医院で「抜くしかない」と言われた歯も残せますか?
状態によりますが、歯周病専門医の視点で診断することで、保存の可能性が見つかるケースもあります。再生療法や意図的再植など、複数の選択肢を踏まえて判断することが重要です。まずは精密な検査により、保存の可否を見極めます。
再生療法の手術は痛みがありますか?
手術は十分な麻酔のもとで行うため、術中に強い痛みを感じることはほとんどありません。術後についても、組織への侵襲を最小限に抑えた処置を行うことで、腫れや痛みを軽減するよう配慮しています。
インプラントにした後も歯周病の管理は必要ですか?
はい、必要不可欠です。インプラントには「インプラント周囲炎」という炎症が起こるリスクがあり、適切な管理が行われなければ長期的な安定は望めません。むしろ天然歯以上に、継続的で精密なメインテナンスが重要になります。
歯を残すか、抜くかはどのように判断するのですか?
歯の状態だけでなく、周囲の骨や歯ぐき、噛み合わせ、清掃性、そして将来的なリスクまでを総合的に評価して判断します。短期的に残せるかではなく、「長期的に機能するかどうか」を基準に治療方針を決定します。