2025/12/18

「歯ぐきが腫れる」「出血する」「歯が揺れてきた」
これらは歯周病の代表的なサインです。
歯周病は、日本人が歯を失う最大の原因ですが、
正しい診断と治療、そして継続的なメンテナンスによって
多くの歯は“残すことができる病気” になっています。
いとう歯科診療室では、日本歯周病学会認定「歯周病専門医」 が診療を担当し、
軽度から重度まで、すべての段階の歯周病に専門的に対応しています。
1|歯周病専門医とは
歯周病治療に関する高い知識と臨床経験を持つ歯科医師に対して、
日本歯周病学会が与える資格です。
専門医は、
・歯周治療の専門教育
・多数の臨床症例
・学会発表・研修の継続
・定期的な資格更新
といった厳しい要件を満たしています。
つまり、重度の歯周病や難症例にも、科学的根拠に基づいて治療できる歯科医師です。
2|歯周病専門医による精密な診査
いとう歯科診療室では、診査・診断を最も重視しています。
理由は明確で、
“正確な診断なくして、歯周病は治せない” からです。
初診時には、以下のような精密検査を行います:
・歯周ポケット検査(6点法、大臼歯は10点法)
・BOP(出血)評価
・歯の動揺度
・プロービング時の歯肉の状態
・咬合(噛み合わせ)
・レントゲン(10~14枚法)/必要に応じてCT
・歯磨き習慣・生活習慣・全身疾患(糖尿病など)
治療は、この詳細なデータに基づいて正確にプランニングされます。
3|いとう歯科診療室の歯周病治療の特徴
√“歯を残す治療”を第一に
できるかぎり抜かず、保存治療に取り組みます。
√基本治療から外科・再生療法まで対応
外科治療の要否を専門的に判断。
√ 担当歯科衛生士制
毎回同じ衛生士が変化を追跡し、再発を防ぎます。
√MTM(メディカルトリートメントモデル)に準拠
“診査 → 診断 → 基本治療 → 再評価 → メンテナンス”という
医療の原則に沿った予防型システムで運用。
√新潟市で数少ない「歯周病専門医」
地域の中で専門的治療を受けられる貴重な医療機関です。
>>詳細はこちら
4|基本治療(歯肉炎・軽度歯周炎)
いとう歯科診療室が最も大切にしているのは 基本治療 です。
・スケーリング(歯石除去)
・SRP(深部の歯石除去)
・プラークコントロール
・噛み合わせ調整(必要な場合)
基本治療だけで、大部分の歯周病は大きく改善します。
5|中等度〜重度歯周病の治療
進行した歯周病では、歯周ポケットが深く、歯石が根の深部に付着し、骨が吸収されています。
歯周病専門医は、「外科治療が必要な部位」「基本治療で改善する部位」「抜歯が必要な部位」を正確に見極め、
最小限の侵襲で最大の効果を出す治療 を行います。
6|再生療法(条件が合う場合のみ)
失われた骨を再生させる可能性のある治療で、
代表的なものは以下です:
・エムドゲイン法
・リグロス(保険適用)
・GTR法
骨欠損の形状が適していれば、大きな改善が期待できます。
※すべての症例に適応されるわけではありません。
7|歯周外科治療(フラップ手術)
歯ぐきを開き、深部に付着した歯石や炎症組織を直接除去する治療です。
専門医が行う外科治療は、
・不必要な外科をしない
・適切な部位にのみ行う
・事前の基本治療で成功率を高める
という特徴があります。
8|担当衛生士制 × メンテナンスの徹底
歯周病治療は外科や特殊治療だけでは完結しません。
最も重要なのは 「再発させないこと」。
いとう歯科診療室では:
・担当衛生士制
・1〜6ヶ月ごとのメンテナンス
・BOP・プラーク・PISAの改善管理
・ホームケアのサポート
・生活習慣の改善支援
を徹底して行い、再発を繰り返さない口腔環境を作ります。
9|歯周病と全身疾患の関係(医科歯科連携)
歯周病は全身と密接に関わります。
・糖尿病・心臓病・誤嚥性肺炎・早産・動脈硬化・認知症
特に糖尿病とは双方向に悪影響を及ぼすため、
医科との連携も視野に入れています。
【院長紹介】
院長 伊藤 陸(いとう りく)
日本歯周病学会 認定「歯周病専門医」
日本臨床歯周病学会 認定医
はじめまして。
いとう歯科診療室 院長の 伊藤 陸 と申します。
私はこれまで一貫して、
「口腔をひとつの器官として全体的に診ながら、
その中にある一本一本の歯を、可能なかぎり残す」
という治療方針を大切にしてきました。
新潟大学歯学部を卒業後、歯周病治療に力を注ぐ長野市の歯科医院にて5年間勤務し、
日々多くの患者さんと向き合いながら、診療哲学・診療体系・治療技術の基礎を徹底的に学びました。
その中で、・歯周病治療・インプラント治療・補綴(被せ物・ブリッジ)・義歯治療・噛み合わせ(咬合)の考え方といった、歯科医療に必要なすべての要素を深く経験し、
私の臨床の“骨格”が形成された時期でもあります。
これからは、歯科医師としてさらに成熟し、その骨格にしっかりと“筋肉”が付くよう、
一日一日の診療を大切に積み重ねていく所存です。
■ 患者さんへのメッセージ
当院に来られる患者さんの多くは、「歯周病をしっかり治したい」
「歯を残したい」悪くしないように維持したい」といった強い想いを持って受診されます。
歯周病は、適切な診断と治療、そして継続的なメンテナンスによって改善・安定させることができます。
患者さんと一緒に、健康な口腔内を取り戻し、その状態を長く維持していくこと。
それが、私たち「いとう歯科診療室」の何よりの使命です。
どうぞ安心してご相談ください。
地域の皆さまの口腔と健康を守るため、誠実に診療してまいります。
■ 経歴
- 新潟大学歯学部歯学科 卒業
- 長野市の歯周病治療に注力する歯科医院にて勤務(5年間)
- いとう歯科診療室 開設
■ 資格・所属学会
- 日本歯周病学会 認定「歯周病専門医」
- 日本臨床歯周病学会 認定医
- 日本臨床歯周病学会
- 日本顎咬合学会
- 日本歯周病学会
- スタディーグループ TRD 所属
- Basic Course2025(松浦顯主催 世界基準の根管治療コース)