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Basic Course2025への参加 世界基準の根管治療を目指した⑤ | いとう歯科診療室

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2025/11/02


新潟市西区 歯周病専門医 いとう歯科診療室のホームページをご覧頂きありがとうございます。

 

ブログの文章は出来上がっていたのですが、アップするのを忘れていました。

連続投稿になります!

 

今回は5回目「根管洗浄(根管洗浄剤の種類と選択、positive PressurePatency fileMDAUltrasonicSonicNegative Pressure)、根管貼薬、仮封についてでした。

 

神経と血管が入っていた管である、根管をいかに洗浄していくか、という話です。これも日本では歯科医師ごとに方法は千差万別だと思います。

 

各研究から最良の方法は何か、トラブルが起きないようにするにはどうしたらよいのか、比較検討し、それを大学で教える米国のやりかたを実感することになりました。

 

しかも、結論から言うと「どのような薬剤で、どのような方法で洗浄するかより、根管形成がどのような環境下で行われているか、の方が大事」という結論には驚きました。

「どのような環境下」という意味は、しっかりラバーダム(ゴムのマスク)がされているか、滅菌済みのファイルを使用しているか、洗浄液に浸しながら根管形成しているか、などのことを意味しています。

もう、次亜塩素酸ナトリウムと過酸化水素水の交互洗浄などは話にも出てきません。

 

次亜塩素酸ナトリウムは開封した時点で、濃度が徐々に低下するので、濃度を一定に保ったまま使用するのは不可能。なので、できるだけ冷蔵保存して、使用する前に希釈するなどの手間が必要だが、濃度に関してはそれほど繊細にならず、ざっくりの管理でよいとのこと。

 

根管洗浄といえども、色々な方法、器具があり、どれを選択していけば良いのか?超音波?音波?は使用するか。洗浄針のサイズは?洗浄針の形態はopen?かclose?かなど、よくわからなかった。なんとなく大学で教わったこと、勤務先で教わったことをミックスして我流で行っていました。

今日の講義を聴いて、上記のことが明確になり自分なりのプロトコール(レシピのようなもの)ができあがりそうです。

 

また少しレベルアップ。

 

来月は再根管治療(前医で治療を受けた歯の再治療)について学びます。

また色々と視野が広がりそうで、楽しみ。