2026/04/05
いよいよ最終回の3月。症例発表とサーティフィケート授与でした。
毎月博多に通いましたが、1月、2月に飛行機が無事に飛んでくれて、すべてのカリキュラムを消化できたことに、その運に感謝!
これは日本海側に住んでいる人にしかわからないですよね。
私は残根状態の歯を矯正挺出および歯冠長延長術を行い、フェルールを確保し、根管治療を行った症例、前歯部の大きな根尖病変を外科処置も視野に入れながら根管治療のみで改善傾向にある症例、そして、メインテナンス中にサイナストラクトが生じた大臼歯の症例を発表させて頂きました。
皆、1年間の成果を発表しました。全員合格でサーティフィケート授与されました。
この不採算半端ない根管治療の分野で世界基準を目指す、それだけで僕らは貴重な存在ではないでしょうか。
でも、これからは世界基準の技術を安売りするのではなく、それなりの対価を得るような仕組みを考えないと持続可能とはなりません。
いわゆるSDGsってやつです。そしてSDGsからほど遠いのが医療業界。県立病院は軒並み赤字、看護師不足。歯科界でも歯科衛生士の新卒の離職率も30%を越え(全体での離職率はもっと高い)、歯科技工士はもはや絶滅危惧種。
この原因は簡単、国が定める保険診療の報酬が先進国各国と比べて腰抜かすほど安いからです。
つまり僕らはOECD先進諸外国の2倍患者を診ても、得られる報酬は1/2から1/3、超生産性が低いのが医療業界。病院や診療所が十分な利益を得ることができなければ、それを支えるスタッフまで利潤回らず、全体が地盤沈下している状態。だと私は思っています。また、各治療で諸外国とどれくらい違うかは別の回でブログにあげようと思っています。
今回、松浦先生が指導する世界基準の根管治療を導入するにあたり、セミナー受講料、1年間博多へ通う交通費、宿泊料、顕微鏡含め導入機器、総額いくらかかっているでしょう??
そう、トヨタRAV4ハイブリッド1台購入できるくらいくらいかかっているのですよ。
根管治療で保険診療だと前歯 約1200円、臼歯 約4700円ですが(笑)、これでは投資分を埋めることができません。ちなみに松浦先生が卒業したUSC(南カリフォルニア大学)では、日本円で10万円以下では、根管治療しないように、と指導しているそうですし、師匠の松浦先生も早期に自費へ移行しなさいとおっしゃっております。
同じことをしているのになぜこれほど値段に差が出るのでしょう。いくら各国で保険制度が違うといえども、その差がえげつない。エグい。
保険診療で、世界基準の根管治療をすることはもはや不可能です。
これは患者さんにも考えて頂きたいと思っています。
根管治療だけでなく、義歯も、むし歯の治療もすべてです。
私がセミナー受講前の根管治療の道具とセミナー受講後の世界基準の根管治療での道具の違いの写真を掲載します。
<受講前の根管治療>

<受講後の根管治療>

これだけ違うんですよ。
わかって頂けるでしょうか?大きな違いは顕微鏡とNI-Tiロータリーファイルの使用です。使う薬剤ももちろん違います。ラバーダムは必ずします。
その違いがわかる患者さんを丁寧に治療していくことが当院の目標ですが、いきなり自費診療へ移行すると、驚かれると思うので、徐々に改革していこうと思っています。それまでは赤字ですが、この新しいシステムに移行して2年目、さらに慣れていくことを目標とします。
治療をする我々、受ける患者さん、双方にとって高め合っていくような環境を作ることができたらと思っています。
そして来年度からAdvance Course2026がはじまります。もちろん受講予定です。内容は外科的歯内療法(歯根端切除、意図的再植)について徹底的に学びます。
これで世界基準の根管治療を網羅します!
来年度も厳冬期に実習があるので、飛行機、無事に飛んでくれるといいのですが。