2026/08/18

新潟市の歯周病専門医が解説する「唾液」の大切な働き
「最近、口の中が乾きやすい」
「朝起きると、口の中がネバネバする」
「以前より口臭が気になる」
このような症状は、唾液の分泌量が減っているサインかもしれません。
唾液には、お口の中を清潔に保ち、むし歯や歯周病から歯を守る働きがあります。
そのため、お口の乾燥を放置すると、歯周病の発症や進行に影響することがあります。
新潟市西区のいとう歯科診療室が、唾液の働きと歯周病との関係について解説します。
唾液がお口を守る働き
唾液は、単なる水分ではありません。主に次のような役割があります。
- 食べ物をまとめ、飲み込みやすくする
- 食べかすや細菌を洗い流す
- 細菌の増殖を抑える
- 酸性になったお口の中を中性に近づける
- 歯の再石灰化を助け、むし歯を防ぐ
- 味を感じやすくする
唾液が少なくなると、食べ物が飲み込みにくい、口の中がヒリヒリする、味を感じにくいといった症状が現れることもあります。
唾液の減少と歯周病の関係
歯周病は、歯と歯ぐきの境目にたまったプラーク(細菌のかたまり)によって炎症が起こる病気です。
唾液が減ると、お口の中の汚れや細菌を洗い流す「自浄作用」が低下し、プラークが停滞しやすくなります。
その結果、次のようなトラブルにつながることがあります。
- 歯ぐきの腫れや出血
- 口臭
- むし歯や歯周病
- 舌や粘膜の痛み
- 入れ歯による傷や違和感
ただし、口のネバつきや口臭があるからといって、必ずしも歯周病とは限りません。
口呼吸や服用している薬、全身疾患などが関係している場合もあります。
症状だけで判断せず、歯周病検査によってお口の状態を確認することが大切です。
唾液が減る主な原因
唾液の分泌量は、加齢だけでなく、次のような原因でも減少します。
- 水分不足・薬の副作用
- ストレスや緊張
- 口呼吸
- 喫煙や飲酒
- 糖尿病などの全身疾患
- 唾液腺の病気
特に暑い時期は、汗によって体内の水分が失われやすくなります。
のどが渇く前から、こまめな水分補給を心がけましょう。
薬の影響が疑われる場合も、ご自身の判断で服用を中止せず、歯科医師や処方した医師へご相談ください。
日常生活でできること
お口の乾燥を防ぐためには、次のことを意識しましょう。
- 一口ずつよく噛んで食べる
- 水やお茶でこまめに水分を補給する
- 口呼吸になっていないか確認する
- 丁寧な歯みがきと歯間清掃を続ける・定期的に歯周病検査を受ける
シュガーレスガムや唾液腺マッサージが役立つ場合もありますが、お口に痛みや腫れがある方、飲み込みに不安がある方は、歯科医師へご相談ください。
新潟市で歯周病専門医をお探しの方へ
歯周病は、初期には自覚症状が少なく、気づかないまま進行することがあります。
「歯ぐきから血が出る」「朝、口の中がネバネバする」「口臭が気になる」といった症状がある方は、早めに検査を受けましょう。
新潟市西区のいとう歯科診療室では、日本歯周病学会認定の歯周病専門医が、検査と診断に基づいた歯周病治療を行っています。
新潟市内や新潟駅方面で歯周病専門医をお探しの方は、いとう歯科診療室へご相談ください。
参考資料
本記事は、日本歯周病学会の『高齢者の歯周治療ガイドライン2023』をもとに作成しています。
同ガイドラインでは、唾液分泌量の減少によって口腔内の自浄作用が低下し、口臭やむし歯、歯周病のリスクが高まることが示されています。
また、日本歯科医師会も、唾液には自浄作用や抗菌作用があり、口腔乾燥によってむし歯や歯周病が進行しやすくなると説明しています。